先日のバイトで起きたこと
「シジミとアサリ、君はどっちが好き?」
レジ打ちの最中に、こんなことを聞かれた
これから綴るのは私がこの言葉を投げかけられてから前頭葉が答えをはじき出し、出力するまでのわずか0.992秒の思考の流れである。
「シジミとアサリ、君はどっちが好き?」
シジミとアサリ?このご老体は何をのたまっているのだろうか。外骨格フェチのセクハラか、そんなヤツこの世に桝アナ以外にいてたまるか。え、もしかして本物の桝太一さんですか!?ZIPが抑止力になってたんですね…
落ち着け、状況を整理しよう。買い物かごにはカップ味噌汁の「シジミ」と「アサリ」が入っている。ということはコイツは貝類の殼の湾曲に劣の情を抱いているわけではなく単純に味覚について話しているのだろう。要するに…
アサリとシジミの味、好きな方
メロスにはアサリとシジミの違いが分からぬ。
そんなこと齢19のガキに聞いても分かるわけがない、アサリとシジミを食べ比べる機会なんてないし一方を食べてるときに他方のこと考える人間なんていないんだから。
それでも答えを出さなければならない。それがレジ打ちの使命であり試練である。
とりあえず知識をまとめる
アサリ
- 大きい
- 深川めし
- デパ地下で水に浸かってるのを見るとテンション上がる
- 小さい
- 蝶のモデルになってる
- 松岡修造
ダメだ、味の情報が一切出てこない。記憶の二枚貝ってサイズが違うだけで無駄な味の違いの情報が統一されるんだ。人間の脳ってすげぇや。それに比べてアサシジの脳ったらちっちぇちっちぇ。
アサシジの脳?
え、貝類って脳あるの?あれ全部が脳だったり?よく考えたらアサシジの見た目って全部が"器官"な気がして嫌だな。あの見た目で全部食べられるわけないだろ。初めて食べた人は一口サイズだったから「えーい食っちゃえ」でたまたまいけたのであって貝初見がホンビノス貝だったら慎重に可食部吟味したでしょ。
ホンビノス貝の可食部
似すぎ
考えれば考えるほど貝が嫌いになってきそうだ。そもそも自分の中で貝は回転寿司で回ってきて取るかと言われるとすごく微妙なラインだ。やっぱり回転寿司で色んな貝取る人ってすごい、ホタテ止まりの自分が恥ずかしいくらいに。
回転寿司でこれとる人は〇〇
そうだ、この際言わせてもらいますけどね、回転寿司で取ったものに偏見を持つのはもうやめませんか。あなたのお皿さっきからブリとハマチしか乗ってませんよ。無言で炙りチーズサーモンばっかとったっていい。「そろそろいっちゃおうかな」と中トロをとるのもいい。クーポン使って鰹だしラーメン頼むのもアリさ。回転寿司ほど注文する品数が多い場所はないんだ。せっかくだから君だけのフルコースを僕は見たい。私もこれを機に貝類に手を出して見るからさ。
そして最後にこの言葉を送りたい。
おすしはおいしいからたべるの。
貴君の自意識を着飾るものではない。
おさかなのホリ〇モン
私は無意識にこの言葉を口にしていた。